認知症の方の生活に必須な張り紙を本人目線で見てみました

認知症の方に張り紙や注意書きは大変有効な手段

母江さんの部屋も御多分に漏れず張り紙だらけ。張り紙を読んで本人が納得し行動できれば介護者の私も安心、母江さん本人の危険な行動を防止できたり、自立した生活につながります。

 

例えば『薬は食前に飲みましょう』

という張り紙をお弁当に付けてセットしておくとキチンと飲んでくれます。

毎日毎食張り紙を読む事で「記憶する」というより「習慣化」してくれたらなぁ…

今後、認知症の症状がどう進むかは予想できませんが「習慣化」する事で、その行動をしなかった時の「物足りなさや違和感」を感じてくれるのではないかしら?もしも認知症が悪化したとしても「習慣」は残ってくれるかも?

なんて希望も含みつつ張り紙を書いています。

 

本人の目線で張り紙を見直す

 

コレは最初のゴミ箱の分別表記。こうやって置いていたんですが、まぁ大失敗でしたwご覧の通り

  • 字が小さい(母江さんはあまり目が良くありません)
  • 屈まないと見えづらい

という非常に引込み思案な張り紙。置いてあるのは足元ですからその分距離ができて、さらに字が小さく見えづらくなってしまっています。

 

 

そこで思いついたのが値札立て。

これなら何が何でも目に入るよね!ゴミ箱以外にも使えそうだし!

ネット通販でも『値札立て』『POPスタンド』などで検索するといくつか出てきました。

 

ただ今回はゴミ箱に付けるので、汚れても拭き取れるようにしたいなぁー。何か良い物はないかと100円ショップを探索。(紙だと汚れやすいしヘタリやすいし…)

 

そしたらDaisoさんでこんなのがありました。

よし!コレだ!と購入。

あとは力技でなんとかしてみせるぜ!

 

 

セロテープはこの絵よりもっと沢山張った方が良いと思います。

結構ガッチリとめないとグラグラしてすぐ取れちゃうので…

あとは本人が見やすいように角度をちょっと調節。

 

 

できました!

これで母江さんもほぼ間違えず入れてくれています。(一番左のゴミ箱は「ふつうかプラかわからないもの入れ」となっていますw)

 

張り紙を作るときに注意している点

  • 大きめの字ではっきりと丁寧に端的にあくまで「お願い」のスタンス
  • 本人がよく使っている言葉や単語を使う 例「ハンガー」より「えもんかけ」
  • 幼児言葉や命令形、「何もしないで」は絶対書かない
  • 生活の場なので、原色系の紙は避ける
  • 指示系の場合、文末にお花や(*^^*)の絵などをつける

 


母江さんが一人でいる時の道しるべになるよう、読んだとき寂しい不快な気持ちにならないよう、できればちょっとやる気になってくれたら嬉しいんですけどネw

スポンサーリンク

認知症 | - | -

その言動って認知症なの?性格なの?

「ソレは忘れるのにコレは覚えてるんだ…」

認知症の方の介護をしていると「都合の良いことばかり覚えてる…」と絶句しちゃうことってありますよね。特に初期の認知症だと時間帯や体調によってシッカリしている場合とそうでない場合があるので混乱してしまいがち。

ついつい「認知症じゃなくて性格悪いだけじゃないの!?」と感じ、本人に対して人格的に尊敬、尊重しづらくなり、関わる事自体が苦痛になってしまいます。

 

性格の良し悪しを考えるより『認知症の症状』と割り切る

どんなに偉いお医者さんだって
「今のは性格の悪さからでた言動ですね」
なんて言い切ることはできないでしょう。さらに言えば「認知症か性格か」を判断することにあまり意味はないのでは…と思います。どう判断してもそれが100%正しいとは言いきれません。

周囲が混乱するような言動に対しては「認知症の症状」と割り切り、その言動に合った対応をすることがコツであり楽な介護の近道です。

 

認知症の特徴を把握すれば『寄り添った対応』ができる

認知症の特徴

・記憶障害(ひどい物忘れ、最近の事は忘れてしまうため過去に生きている)

・身近な介護者に対して症状が強く出る(嫁が財布を盗った等)

・自分に不利益な事は一切認めない

・正常な部分と認知症の部分が混同している

・感情は残る(散歩は忘れても楽しかった事は何となく覚えておりご機嫌…等)

・一つの事にこだわり続ける

 

ざっと簡単に挙げた上記の特徴だけでも、当てはまる認知症の方、沢山いらっしゃいますよね。

私の漫画の場合でも

・記憶障害(服薬を忘れる、薬を飲んでいなかった昔に生きている)

・正常な部分と認知症の部分が混同している

・一つの事にこだわり続ける(豆菓子を食べる事にこだわる)

という複合ワザだと考えられます。

 

この基本的な特徴を介護者が把握、理解することで認知症の方が住む世界に寄り添い、否定せず穏やかに対応できるようになります。また、すぐには上手く対応できなくても、介護のイライラや混乱が軽減したり気持ちに余裕が生まれやすくなります。

 

詳しくは

認知症の人と家族の会「認知症をよく理解するための9大法則・1原則」

にて書かれています。

 

認知症 | - | -

昔の話を聞いてみる

ギブミーチョコレートですね。

進駐軍の兵隊さんがジープの上から日本の子供たちにチョコをばらまいてるイメージでしたが、母江さんの話を聞く分にはとてものどか。当時住んでいた場所がゴリゴリの田舎だったからでしょうか。


懐かしい昔の話をすると心が安定する

昔の出来事を他者に話す時、人は無意識に自分の存在と歴史を感じ、心が満たされ情緒が安定するのだそうです。また、思い出を振り返る事で親から愛された記憶や楽しかったこと、共に苦労を分かち合った仲間を思い出し、孤独感や不安を減らす事ができます。

 

認知症の進行予防にも効果がある

認知症の場合「ひどい物忘れはあっても昔の事はよく覚えている」という特徴があります。当時の記憶を呼び起こし、それを他者に伝える「言葉」にする事で脳(主に前頭葉)の活性化につながるという訳です。

他にも「感情」「悲哀」「幸福」「不安」等の情動機能が回復したり発言が増える表情が豊かになるコミュニケーション能力の向上問題行動の軽減などの効果があげられます。

 

昔の話を聞く時の注意点

・楽しく穏やかで話しやすい雰囲気作りを心がける

・無理に聞き出したりせず、自然に会話する中で思い出してもらうようにする

・話の内容が事実と違っていても訂正せずに、話し手の感情や気持ちを受け止める

・内容を他の人に話すと気分を害する人もいるのでみだりに他言しない


今回は時期的に「戦争」の話になってしまいましたが母江さんにとって戦時中はツライ思い出として残っておらず、結構色々と話してくれました。しかし高齢者にとって戦争は思い出したくない事かもしれないので、話を聞く際のキーワードとしては注意が必要だと思います。

認知症 | - | -