快いイメージで生活してもらおう

恐らく「勝ってる」という言葉にのみ反応したのだと思いますが、ちょっとチョロ過ぎやしませんか母江さん…


忘れてしまっても「感情」は残る

認知症の人は記憶障害がある為、出来事や状況をすぐに忘れてしまいます。しかし何もかも忘れてしまう訳ではありません。感情にかかわる部分はしっかり残ります。公園を散歩した事は忘れても

「楽しかった、嬉しかった」「悔しかった、悲しかった」

という感情は残ります。

 

なぜそうなるのでしょうか。

例えば私達が誰かと言い争いをして腹が立っても「私の為に言ってくれたことかもしれない」とか「自分も悪かったな」とか理性や状況判断で感情をコントロールしています。しかし認知症の人は何が理由で誰に何と言われたのかという状況を覚えていられないため「腹立たしい」という感情のみが残ってしまう…という訳です。

 

感情が支配する世界で生活をしている訳ですから、これはちょっと大変ですよね。認知症でない私だって感情を抑え込んだり自分を納得させたりってすごく難しい事です。

それでも多分母江さんより私の方がまだコントロールはきくハズなので、マイナス感情の時はまず私が機嫌よく楽しくするよう頭のスイッチを切り替えるようにしています。感情って伝染するので(感情感染)よっぽどの事がない限り母江さんも笑顔になりますから、まぁお互い笑っちゃえば大抵大丈夫、と思ってますw

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認知症 | - | -

認知症の進行について

午前中はアクセル全開でかっ飛んでます(身なりが)


残念ながら現時点では認知症の進行を止める事はできません。

およそ次の段階を経て進行していきます。

認知症初期

代表的なのが物忘れ。アレとかソレとか、えーと何だっけ…が増え、同じ事を何度も何度も言う(する)などです。また、今までできていた事に時間がかかり失敗が見られます。お鍋を焦がしたり調理手順が悪くなったり等…日常生活に支障が出てきます。

洋服に気を使わなくなる事もあるのですが、母江さんの場合は昔から家の中では身なりに気は使いませんでした。ちなみに私も全然使いません。

 

認知症中期

中期になると記憶障害がさらに進みます。今住んでいる場所や時間がわからなくなり、人によっては徘徊や暴力、失禁、幻覚等、介護者の負担になる症状が目立つようになります。体を動かすのがおっくうになり、放っておくと何もしなくなります。こうなると脳だけではなく内臓や筋肉なども衰えてしまうなど二次的な障害が起こります。

 

認知症後期

後期に入ると徘徊や暴力といった症状は出なくなりますが、生活上ほぼ全てに見守りや介助が必要となってきます。会話はほぼ成り立たず、食べられない物を口に入れたり、便をこねて壁に擦ったりなどの症状があらわれる事もあります。筋肉や内臓、抵抗力が弱まり常に身体の状態に注意が必要となります。

 

ちなみに軽度認知症(MCI)という段階もあります。これは初期よりも前の状態で認知症予備軍にあたる「認知症でもない、正常でもない状態」をいいます。この段階で適切な治療や対応を行えば認知症の発症を遅らせたり健常者に戻る事があります。 

 

…ズラズラとただの説明で怖い事ばかり書いてしまいましたが 

「いかに早期発見して認知症の進行を遅らせるか」

がムチャクチャ重要なのだなと改めて思いました。介護者自身(家族)も規則正しい生活とバランスの良い食生活、適度な運動を心がけて予防に励む事も大事ですね。

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認知症と『こだわり』

「この時期は毛虫の卵がビッシリ産みつけてあるからやめよう」

と言ったら物凄くイヤな顔をされました。


認知症の人は一度こだわりだすとその事に集中してしまい、なかなか抜け出せなくなります。そして介護者がどんなに柔らかく説得しても、いや、すればするほどこだわりが強くなっていきます。

 

母江さんの場合「外出先の草花を我が手中に収めたい」にメチャクチャこだわるんです。認知症としてはまだ軽度の母江さんですから、なんとか説得したり気をそらしたりして対応できております。しかしあまり言いすぎると「アンタは私を思い通りにしたいんでしょ!まったく!こんなの取っても誰も何も言わないわよ(プンプン)」となります。

 

原因を探る

もともと自然豊かな場所で育った母江さんですから、そこらの草木をむしり喰っても全く問題なかった幼少期。この自由を私(介護者)に阻害されているようで腹立たしく感じてしまうみたい。

だとしても「OK!俺と一緒に公園の桜をブチブチ取ってたらふく食べてやろうぜ!」と同意して器物損壊に加担するわけにもいきませんw

でも原因を探る事で介護者が「理解する」事ができます。これはとっても大事な事だと私は思っています。認知症の世界を理解すると介護者のイライラがスッと消える場合がありますから、本人の話をよく聞いて何故そこにこだわるのか、考えてみると良いかもしれません。

 

気をそらす

じゃあどうするかと言うと「あ!あそこに変わった花が咲いてる!」と場所移動したり「あ!いけない!今日の夕飯考えてなかった!何が食べたい?」と全然違う話をしたり、とにかく気をそらします。

※母江さんの場合は、この最初の「あ!」が大変有効です。ちょっとだけビックリ→平和な話題や興味ある事を入れるとガツンと食い付いてきます。ただしあまり続けると「話題かえてごまかさないで」とハッキリ言われてしまった事もあるのでw色々なバージョンを用意しておくと良いかもしれません)

 

その他

第三者に入ってもらう、先手を打つ(見えないようにする等)、問題がなければそのままにしておく、地域の理解や協力を得る…などがあります。こだわりの原因をみつけて、それに合った対応をしていくとこだわりが弱まる可能性があります。

(でも第三者とか地域の協力等はホント難しいですよね…認知症でも安心して暮らせる地域作り…私も協力したいなぁと思いました)

 

こだわりは長く続かない

介護の教科書にはこのありがたい文字『こだわりは長く続かない』が書かれていました。これが事実だとしたら介護者にとって何と希望に満ちあふれた文字列か…!!でもこれは私の経験上ですが「AのこだわりからBのこだわりに移行する」という方が多い気がしました。こだわり自体がなくなる方(筋力の衰えや認知症の進行が原因…?)もモチロンいらっしゃいました。確かに長くは(一年程度)続かないのですが…

でも「AよりBの方が対応しやすい!」とか「Bならご近所さんの迷惑にならず一安心」とか良い方向に転換する事もあります。

きっと突破口はあると信じて…

…あと、桜は毒があるっぽいので食べちゃダメらしいですww

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